宇宙の声星新一.doc
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角川e文庫宇宙の声[#地から2字上げ]星新一目次宇宙の声公園での事件基地のおばけプーボ夜の森ほら穴での事件オロ星の悲劇おそるべき植物一つの作戦砂の星虫を調べる作戦開始勝利の日まぼろしの星歌うハト狂った計器黄色い花だれかいませんかペロが……ただよう城不時着変な住民ひろった地図みどり色のネズミお父さん戦いのボタンさよなら宇宙の声公園での事件学校の帰りにハラ・ミノルとクニ・ハルコは公園に寄った。ふたりは同級でもあり、家もとなりどうしなので、特に仲よしだった。どんなに科学が進んだ時代になっても、公園のながめは、むかしとあまり変らない。草花にチョウが飛び、噴水のそばでハトが遊んでいた。ふたりは道を歩きながら話し合った。「早く宇宙で活躍したいなあ」「あたしもよ。星のあいだを飛びまわるの、すてきでしょうね」いつも宇宙にあこがれる話になってしまう。ミノルのお父さんは宇宙船会社の技師で、ハルコのお父さんは天文学者。だから、ふつうの子供より、宇宙への関心が強かったのだ。その時、公園の道をむこうから、ひとりの男が歩いてきた。がっしりしたからだで、目の鋭い男だ。ミノルは、どことなく変なところのある人だな、とは思ったが、そのまますれちがおうとした。そのとたん、ふたりは気を失ってしまった。ミノルは目をさました。なぜ気を失ったのだろう。どれくらい、倒れていたのだろう。まず頭に浮かんだのは、この二つだった。しかし、ハルコも、そばに倒れているのを見て、考えるのをやめ、急いでゆり動かした。「大丈夫かい」「ええ……」ハルコも目をあけた。おたがいにけがのなかったことを知り、ふたりはひとまず安心した。だが、あらためてあたりを見まわし、同じ言葉を叫んだ。「ここはどこ……」さっきの公園ではなかった。いままでに見たことも、空想したことさえない光景だった。暗い灰色の空がある。黄色い色をした、弱い光の大きな太陽が照っている。こんなことってあるだろうか。地面は青っぽい色の砂だった。それは高く低く波のように、遠い地平線まで広がっている。空気がうすいせいか、息苦しかった。ミノルは目をこすりながら言った。「いやな夢を見ているようだ」「地球上ではないようね。あたしたち、宇宙人にさらわれて、連れてこられたのかしら」「だけど、こんな場所にさらってきて、どうしよういうのだろう」|砂《さ》|漠《ばく》には、建物ひとつ見えなかった。だれが、なんのために、ふたりを不意にここへ移したのだろう。その原因を考えようとしたが、まるでわからなかった。「これから、どうしたらいいのかしら」「まず、落ちついて方法を考えよう。あわててかけまわると、疲れるだけだ」「むこうに見えるの、森じゃないかしら」と、ハルコが指さして言った。十キロメートルほどむこうに、植物らしい緑色の森がある。「ほんとだ。あれをめざして歩こう。植物が育っているのなら、水もあるはずだ」「夜になって星が出たら、ここが地球から遠いのかどうかの見当がつくんだけど」ハルコはお父さんから教わって、星座についてはくわしかった。「たのむよ、そして、朝になったら森の木に登って遠くを見よう。少しでも役に立ちそうなものを、この星でさがそう。ふたりで力を合わせ、なんとかして地球へ帰るんだ」「ええ、がんばるわ」ふたりははげましあって、歩きだそうとした。しかし、すぐ足を止めた。変な物音を聞き、地ひびきのようなものを感じたからだ。なにげなく振りむき、ふたりは驚いた。どこから出現したのか、大きな怪物が歩いてくる。古代の地球の恐竜のような形で、赤と黒のまざった、気持ちの悪い色をしていた。ハルコは小さな声で言った。「ねえ、早く逃げましょう」「だめだ、逃げても、すぐ追いつかれる。そうだ、横になって砂でからだをかくそう。それしか、方法はない」急いで身をふせ、手ですくって、青い砂をからだにかけ、怪物にみつからないようにした。しかし、ぶきみにほえる声も、地ひびきも、しだいに大きくなる。さらに近づいてきたらしい。叫び声をあげて走りだしたいが、そんなことをしたら終りだ。身動きをしてはいけないのだ。ひや汗が流れ、心臓がはげしく動く。地ひびきが止まった。いよいよ襲われるのだろうか。砂のなかでふるえているふたりに、どこからともなく声がひびいてきた。「ハラ・ミノルくん。クニ・ハルコさん。もう大丈夫です。起きてください……」これを聞いて、ミノルはハルコにそっとささやいた。「声がしたようだけど、こわさで、ぼくの頭が変になったせいだろうか」「あたしも聞いたわ。助けがきたのかしら。思いきって起きてみましょう」おそるおそる首をあげたふ