DER-MU1009G島津製作所グリーン調達基準第1版G改訂（2010年4月改訂）DER-MU1009Gはじめに人類の健康と地球規模の環境保全は全世界共通の願いであります。当社は地球環境の保全と事業活動との調和を経営の最優先課題の一つとして位置付けており、経営理念である「“人と地球の健康”への願いを実現する」を具現化するべく企業活動を行っております。その観点から、使用する原材料、部品、用度品、設備等の調達において、環境への影響のより少ない物品およびサービスを優先するとともに、有害化学物質の不使用や削減を目指した「グリーン調達」を進め、生産等の事業活動によって発生する環境負荷を低減するように努めております。この「グリーン調達」推進のためには、お取引先のご協力を得た活動が不可欠であり、当社の基本的な調達方針であります「共生とE（環境）、Q（品質）、C（コスト）、D（納期）」に沿って、お取引先の環境保全活動への取組み姿勢も評価させていただき、サプライチェーンに基づく良好なパートナーシップの関係を発展させていきたいと考えております。近年、EUをはじめ、各国の化学物質規制が強化・法制化されてきており、WEEE指令とRoHS指令(*1)だけでなくREACHや各国の法規制にも対応できるよう調査対象化学物質の見直しを行いました。また、RoHS禁止時期が保留となっていましたが、保留は削除しました。これにより、グリーン調達の手引きを「グリーン調達基準第1版G改訂」として改訂し、サービスを含めたすべての調達活動で実施して参ります。今回の基準改訂により、含有化学物質については再調査へのご協力をお願いすることになりますが、環境関連法規への遵守のためにはお取引先の確かなご対応が不可欠となりますので、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。このことを通じ、お取引先と強固なパートナーシップが構築でき、環境面での企業の社会的責任の一端をともに果たすことができるものと考えます。改訂のポイント第１版B改訂（2004年5月制定）（DER-MU1009B）◆原材料・部品のRoHS指令への適合を主目的として、禁止物質と管理物質を定義したこと。◆禁止物質のうちRoHS指令禁止6物質については、お取引先に非含有保証書のご提出を要求したこと。◆調査対象化学物質を前回の354物質から24物質に絞ったこと。◆お取引先への要求事項として含有化学物質に関する品質保証体制の構築に重点をおいたこと。第１版C改訂（2005年6月改訂）（DER-MU1009C）◆RoHS指令禁止物質の調達品への含有禁止時期を「2005年10月１日」から「保留」に変更したこと。第１版Ｄ改訂（2005年11月改訂）（DER-MU1009Ｄ）◆RoHS指令の除外項目を追加変更した。（EU官報告示2005年10月15日告示の2項目追加および2005年10月25日告示の５項目追加と７、８項目目を変更）。◆お取引先調査票に自己適合宣言を追加した。第１版E改訂（2006年6月改訂）（DER-MU1009E）◆RoHS指令の除外項目を追加した。（EU官報告示2006年4月28日告示の5項目追加）◆お取引先調査票に環境負荷低減への取り組みを追加した。第１版F改訂（2006年10月改訂）（DER-MU1009F）◆RoHS指令の除外項目を追加した。（EU官報告示2006年10月14日告示の９項目追加）i株式会社島津製作所DER-MU1009G第1版G改訂（2010年4月改訂）（DER-MU1009G）◆欧州REACH（*2）や各国の規制に対応するため調査対象の化学物質をJIG-101Ed2.0（*3）のガイドラインをベースとして独自に制定した。◆RoHS指令禁止６物質の禁止時期保留を外した。◆化学物質の変更に伴い、調査ツールを変更した。◆環境ラベルの注記を追加した。(*1)WEEE指令とRoHS指令電機／電子機器への環境対策を規定する2003年2月13日に欧州連合で発行された指令の略WEEE指令：廃電気・電子機器に関する欧州指令RoHS指令：電気・電子機器に含まれる特定の有害物質の使用制限に関する欧州指令(*2)REACH2007年6月1日からスタートした、欧州における化学物質の総合的な登録・評価・認可・制限の制度。サプライチェーンを通じた化学物質の安全性や取扱いに関する情報の共有を、双方向で強化することや成形品に含まれる化学物質の有無（濃度）や用途についても、情報の把握を要求している。(*3)JIG-101Ed2.0グリーン調達調査共通