小说连载ー爱を教えて1.doc
上传人:sy****28 上传时间:2024-09-13 格式:DOC 页数:8 大小:43KB 金币:14 举报 版权申诉
预览加载中,请您耐心等待几秒...

小说连载ー爱を教えて1.doc

小说连载ー爱を教えて1.doc

预览

在线预览结束,喜欢就下载吧,查找使用更方便

14 金币

下载此文档

如果您无法下载资料,请参考说明:

1、部分资料下载需要金币,请确保您的账户上有足够的金币

2、已购买过的文档,再次下载不重复扣费

3、资料包下载后请先用软件解压,在使用对应软件打开

第一章婚約(1)標的都心……自社ビルの最上階にオフィスがあった。窓からは首都東京が一望できる。最高の景観、最高の地位、望むものは何でも手に入れられる――そんな場所に、は立っていた。「判った……現場での判断は君に任せる」卓巳はそう言って携帯を切る。離れた位置から窓に映るのは黒い影だけだ。彼は窓際に立ち、眠らない街の灯りを黒い瞳に映した。しかし、その光は卓巳の心まで照らしてはくれない。少しネクタイを緩めると、彼は無表情に秘書のを振り返った。「調査は終わったのか?」「はい。概ね完了しました。時間がございませんでしたので、未確認の部分もありますが」「かまわん、報告しろ」「はい。二十二歳、聖マリア女子大学四回生、父親は千早物産社長で」間もなく三十歳の卓巳より、秘書の宗は四歳年上だ。しかし、同じ年齢か逆に見られることが多い。宗は優秀な男だ。言われたことを百パーセント遂行する。だが、それ以上のことが出来ない欠点もあった。早い話が融通が利かないのだ。元々目標としていた官僚のほうが、彼には似合いだったのかも知れない。卓巳はため息を一つ吐くと宗の言葉を遮った。「おい。時間は有効に使え。報告は私の知らないことだけにしてくれ」「失礼致しました。――千早物産は生き残りに必死ですが、傾いてはいません。千早社長は人望も厚く、ステイタスや目先の利益で娘を売ることはしない人物だと思われます。娘の万里子も質素で地味な女性ですね。渡航歴を探っても、同行者は父親のみです。私生活でも羽目を外すことはなく、宝石やブランド品を買い漁る趣味もありません。調査中は見事なほど、大学と家の往復でした」宗は報告書を読み上げながら軽く手を上げて見せた。「お前がお手上げとは情けないな。無ければ作れ!銀行に手を回せば、傾けることは可能だろう。父一人子一人……孝行娘なら尚のこと、父の窮状を知れば黙って従うだろう。だが、もう一押しいるな」「色仕掛けはどうですか?社長が、愛を囁いてベッドに連れ込めば、翌朝にはサインしますよ」軽口を叩きながらにこやかに笑う。仕事では融通が利かないが、プライベートではかなりの遣り繰り上手だと聞いている。主に女性関係だが……卓巳には興味のない話であった。「宗――君はそんなに暇なのか?」デスクに置かれた万里子の写真に視線を落としながら……いよいよ卓巳は不愉快をにする。宗は咳払いをして表情を引き締めた。「いえ、真面目に報告します。千早万里子ですが、女は判りませんね。見るからに清純無垢な処女に見えますが……彼女は四年前、高校三年生の秋に千葉市内の産婦人科に二~三度通院しています。病院の看護婦に握らせたところ、妊娠中絶の手術を受けていたことが判りました。カルテは無理でしたが、中絶同意書のコピーを入手致しました」その報告に、一瞬、卓巳の表情が曇った。それは不思議なことに、宗の目には絶望とも安堵とも映る。卓巳は、新たに手にした報告書に目を通しながら、「――この男が相手か?何者だ」「香田俊介、千早家で働く家政婦、香田忍の息子です」「家政婦の息子だと!?何でそんな男と……」「俊介は大学を出るまで、母と一緒に千早家に住み込んでいたようです。ミッション系女子校育ちの彼女には、数少ない身近な男性だったのではないでしょうか?しかし、俊介はその年の三月に結婚しています。中絶の時期から、夏以降に関係があったとすれば、当然不倫の関係ですね。俊介は中学教師ですから、そのことが公になれば免職でしょう。それと、父親は中絶に事実を知らないようです。その辺りを突けば、クビを縦に振るのでは?」こんな切り札があるなら早く言え、と思いつつ。卓巳は、妙に胸がざわめくのを抑えきれない。「そうだな。ところで、二人の関係は続いているのか?」それは大きな問題だった。事と次第によっては、卓巳の計画も変更せざるを得ない。「いえ。現在、万里子の周辺に男の影は見当たりません。よほど上手く立ち回れば別ですが」きっぱりとした宗の返答に、卓巳は深く息を吐く。しかし、次に彼の胸に込み上げてきたものは、万里子に対する憤りであった。「お嬢様のひと夏のアバンチュール、か……結果がコレとはお粗末な話だ。愚かな女の典型だな。だが、そういった女のほうが扱いやすい。取引先の銀行に手を回せ――それで承知しない時は、この一件がジョーカーになるな。よし、話を進める。お前も上手くやってくれ」「はい。通常業務とは些か毛色の変わった仕事ですが……」卓巳の命令で、ライバル企業に裏工作を仕掛けることはある。だが、何の利害関係もない女性を……言い方は悪いが、罠に嵌めるのだ。良識なり良心なり持ち合わせている人間であれば、胸を痛めて当然であろう。「茶番は承知だ。だが、しくじれば全て失う。祖母上の考えは判らんが、これ以上の裏はないだろう。私は、千早万里子を妻に